迫佑樹さんの初書籍『人生攻略ロードマップ』を読んでの要約・感想です!
「スキルをつけて人生の自由度を上げる」
一貫してこのことを発信・体現し続けている迫さん。
そんな迫さんの考え方が詰まったこの本は、
- 「将来が不安」
- 「働きたくない」
- 「労働時間を減らしたい」
- 「安定と自由どっちも欲しい」
- 「でもリスクはとりたくない!」
といった悩みを持った方へ特におすすめです。
この本を読めば、自由度の高い人生を送るために何をすれば良いか分かります!
目次
『人生攻略ロードマップ』3つのポイント
- お金・時間・人間関係など、人生のありとあらゆる制限や不安を取り除いた状態を 「人生を攻略した状態」と定義。
- 正しい知識と正しい努力があれば、自由度の高い人生を手に入れることができる。
- 人生攻略ロードマップ10ステップを順に踏んでいけば、誰にでも人生攻略は再現可能。
『人生攻略ロードマップ』に入るための価値観アップデート
【必読ポイント!】自分の中の価値観をアップデートせよ
『人生攻略ロードマップ』では、「誰にでも再現可能」な人生攻略ロードマップが10ステップで示されています。
「さっそく10ステップの内容を知りたい!」
その前に。
まずは価値観のアップデートが必要だと迫さんは言います。
迫さんが「特に大切にしている」という価値観は次の5つ。
- 「金銭的に豊かになる」とは、「投資→回収を高速で回す」と同義である
- 自己投資が最もコスパのよい投資である
- セーフティネットを用意しながら攻めるべし
- 勝ち方を知った上で勝てる戦いを繰り返す
- やりたいことよりも、まずはやれることを増やすべし
5つの中でも今日から行動にうつすことができるものが「自己投資が最もコスパのよい投資である」ではないでしょうか。
そもそも「投資」には種類があります。
- 新しい知識や経験を得るためにお金を使う……自己投資・知識投資
- 新しい事業を始めたり、人を雇ったりするのにお金を使う……事業投資
- 伸びそうだと思う会社の株を買う……株式投資
- 需要が高まりそうな土地や家を買う……不動産投資
これらをコストパフォーマンスのよい順に並べると、トップは「自己投資」となります。
自己投資>事業投資>不動産投資や株式投資
「自己投資が最もコスパのよい投資である」ことを理解してもらうため、次のような例が挙げられています。
- 株式投資や不動産投資……年間5%運用したとすると仮に1億円持っていても、1年間でたった500万しか増えない。1,000万なら50万円。
- 事業投資……1,000万円を元手に1年間で1,000万円を稼ぐのも現実的。現に迫さんが滋賀県にオープンしたタピオカ屋さんは初月の利益は月利換算で25%超え。年利で300%。
- 自己投資…1,000円の本を読んで毎月1万ずつ稼げるようになれば月利1000%。
ちなみに迫さんも9万円でプログラミングスクールに行ったことがスタートでした。
そこでプログラミング系のアルバイトにつき、年間70万円の収入を得るに至ります。
年利に換算すると、実に777%!
資金を効率的に回転させることを考えたら、不動産投資や株式投資よりもはるかに自己投資のほうが良い!
このことに気づいた迫さんは、プログラミングスクールやブログコミュニティ、マーケティング講座や教材など知識投資を繰り返すようになります。
自己投資は「時間の節約」という面でも効率が良い
「9万円払うより無料で稼げたらそれが1番コスパいいんじゃないの?」
という声もあるかも知れません。
私も初めて有料講座を受講する時は結構迷いました。
- (独学で頑張れば、なんとかできるんじゃないか…?)
- (こんなにお金かけないと、できないようなことなのか…?)
そんな私も今では「やってみたいな」と思ったら、以前ほど迷わずポチれるようになりました。
最大の理由が「時間の節約」です。
教材にお金を払うことを躊躇っていた自分には「時間の節約」という視点が抜け落ちていました。
「時間の節約」という面でも、「1000時間かけて独学する」 より、「9万円を払って半分の500時間で勉強し、余った時間で稼ぐ」ほうが圧倒的に効率がよいです。
独学で1000時間かかる勉強時間を、プログラミングスクールに通うことで500時間に短縮できれば、残りの500時間を実践に使えます。そして500時間もあれば、スクール代くらいは余裕で稼げるのです。

画像引用元:人生攻略ロードマップ
- 9万円をケチって、50万円以上稼ぐ機会を得る
- 9万円を先行投資し、さっさとスキルを身につけて最低50万円以上稼ぐ機会を得る
長い目で見れば、誰しも後者を選択することが賢明だと分かるはず。
それなのに、なぜ9万円を惜しいと思ってしまうのか?
それは、どうしても目先の金額に目が行ってしまうためです。
目先の損得ではなく、将来のリターンを考慮した損得を考える。
上記の視点があれば、「勉強に使うお金は惜しむべきではない」と分かります。
お金は増やすことができるかも知れませんが、時間を増やすことはできません。
「時間」そのものは目に見えないので、失っていることを実感しづらいものです。
気づいた時にはとうに手遅れだった…ってことも、少なくありません。
お金はどうにかして取り戻すことができるものでしょうか、時間は取り戻せません。
だからこそ、自己投資=時間節約という視点は重要と個人的にも思います。
さて、価値観2のみ触れましたが、他の4つの価値観が相互に必要となります。
他の価値観については、ぜひ実際に本で読んでみてください!
価値観のアップデートができたら、人生攻略ロードマップの全体像を見ていきましょう。
人生攻略ロードマップの全体像!誰にでも再現可能な10ステップ
- 自分の「必要収入」を洗い出す
- 「ゼロイチ」で稼ぐ経験を積む
- 「ベーススキル」を高める
- 獲得したベーススキルを「収益化」する
- SNSで「ライトな発信」をする
- ブログや で「ヘビーな発信」をする
- 一部作業を「外注化」して仕事量を減らす
- 自分の仕事をゼロにして事業を「自動化」する
- 事業を「分散」する
- 余剰資金を「資産運用」する
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画像引用元:人生攻略ロードマップ
この10ステップを順番通りに実行していくだけで、努力さえすれば多くの人が安定と自由が両方手に入った状態=人生を攻略した状態になれます。
それぞれのステップを簡単に見ていきましょう!
ステップ1.自分の「必要収入」を洗い出す

必要収入は、次の2段階に分けて設定します。
- 「必要最低限」の生活費
- 「多少の贅沢ができる」生活費
ここから、どうやって②をクリアするか逆算します。
具体的な稼ぐ方法、なるべく労働時間を減らし理想の収入を手に入れる方法は、後のステップで説明があります。
まずはざっくりと「具体的な数値に落とし込むこと」に意味があります。
ステップ2.「ゼロイチ」で稼ぐ経験を積む

「自由度の高い人生」を手に入れるためには、事業をつくっていくことが必須であり、 その第一歩として重要なのは、「雇用される」以外のお金の稼ぎ方を身につけることです。
本書では、会社に頼らず自分の力で稼ぐことを推奨しています。
具体的な方法として挙げられているのが次の2つ。
- 不用品販売
- ポイントサイト
ポイントサイトでは、クレカ作成や証券口座開設など、高単価案件を狙うべきだとあります。
ちなみに私はメルカリを使った不用品販売で、現在280件の取引実績があります。
いろんなものを売ってきましたが「書籍」は初めての方にもおすすめ。たとえばメンタリストDaiGoさんの書籍やビジネス新刊は売りやすいです。
メルカリでは他にも意外なものが売られています。ぽいっと捨てる前に、メルカリで検索してみてください。自分の予想以上に高く売買されていることもあります。
こちらの記事も参考にしてみてください。

ステップ3.「ベーススキル」を高める

ステップ2の不用品販売やポイントサイトで得たお金を種銭に、ベーススキルを学びます。
学ぶべきベーススキルの条件は、次の3つ。
- 需要が供給を上回っており、市場価値が高いスキル
- リモートワークや独立がしやすく働き方の自由度が高いスキル
- 自分がやっていて楽しいと思えるスキル
具体的には「プログラミング」「動画編集」「アニメーション動画の作成」「広告の運用代行」「SNSの運用代行」が挙げられています。
基本的には、伸びている業界の中で、人材の需給バランスが『需要』に傾いているスキルは市場価値が高くなりやすく、報酬も比例します。
また、価値観のアップデートのところで話したように、スキル習得はお金を払うことで時間の節約になり加速させることができます!
学習手順としては、次の4ステップが最も効果的。
- 学ぶ方向性を決める
- 無料で最低限の知識を身につける
- お金を払って学習速度UP
- 実践などアウトプットを意識

画像引用元:人生攻略ロードマップ
このあたりで、
「スキルを習得しても独立できるのはほんの一握りの才能ある人だけでは?」
といった疑問も出てくると思います。
結論から言うと、それは誤解です。
迫さんは次のように言っています。
需要と供給のバランスを見たときに需要が高いスキルさえ選んでいれば、ある程度高単価な仕事をとるのは、それほど難しくありません。そこそこ単価の高い仕事をとって、金銭的な自由を手に入れるだけであれば、「ごくごく一握りのトップフリーランス」になる必要はまったくないということです。
必ずしも100点以上を目指さなくて良いのです。
ましてやトップクラスのプロになる必要はありません。(※ある程度高単価な仕事をとることが目標である場合)
「平均以上」のスキルを身につけ、発注者の意図を汲み取り、丁寧に仕事に取り組んでさえいれば問題ないのです。
ステップ4.獲得したベーススキルを「収益化」する

いよいよ「スキルを使ってお金を稼ぐ」というフェーズです!
迫さんは「収入の額は価値提供の成績表」だと考えているそうです。
だから、価値あるものを世の中に提供してたくさん稼ぐことは、決して悪いことではないという考えです。
- いいものを提供した人は「いい成績」(いい収入)を受け取る。
- 悪いことをして稼いでもいずれ実力は露呈する。
個人的に「なるほどなー!」と思った部分です。
「収入の額は価値提供の成績表」。
そう考えると、自分が豊かになる最短の道は誠実なビジネスをすることであると理解できます。
ステップ5.SNSで「ライトな発信」をする

ある程度スキルが伸びたら、「自分のスキルを必要としている人を探す」行為を効率化するため、SNSなどを活用して発信活動を行っていきます。
情報発信することのメリットには次の3つがあります。
- 仕事の報酬が「相場」より高くなる
- 「収益化」の機会が増える
- 「ファン」や「同志」が増える
情報発信をしている人には共感できるメリットではないかと思います。
「メリットは分かったけど、いったい何を発信すれば…?」
という方へ、SNS初期の効果的な発信のテーマがまとめられています。
- 過去の作品集やスキルがわかるようなツイート
- 過去の経験から得た体験談
- 他の人に教えてあげると、役に立ちそうな情報
- 自分の価値観の発信
- 自分が最近挑戦していることの共有
- 発信者自体にファンをつけるための、親しみをもってもらえるツイート
私の場合、とくに新しいスキルを勉強中は、学んだことを定着させるためにアウトプットを心がけています。
Photoshopを勉強している時は制作したバナーを投稿したり、Vyondを勉強している時は30秒くらいのCMを勝手につくって投稿したりしていました。
そうすることで、
- 知識やスキルが定着する
- 作業時間がだいたいわかる
- 反応がモチベアップにつながる
- DM経由でお仕事につながる
- 学習中の方から「ためになった」と感謝される
といったメリットがあります。
「発信はもうちょっと上達してから」「自分レベルが発信するなんて恥ずかしい」という考えが出てくるかもしれません。
しかし、これについてもまったく心配することはありません。
SNSのよいところは、いろんなレベルの人が混在している点です。仮に自分が100段階中で「20」のレベルであったとしても、その「20」のレベルに達していない人からしたら、あなたから学ぶことはたくさんあります。
本書にこう書かれているとおり、自分の発信を必要としている層は一定数存在するということです。
私はそれ以外に、後からコンテンツ化できるというメリットもあると感じます。
レベル20の時に作ったもの、レベル30の時に作ったもの、レベル40の時に…と段階的に作品を残しておき、あとでブログ記事にまとめます。
そうすると教材を紹介するときに説得力が出ますし、これから学習を始めようと考えている方の参考や励みにもなってくれるのではないでしょうか。
あとシンプルに「この頃の自分よりは、成長したかな…」と自分で振り返ることもできます。
ステップ6.ブログやYouTubeで「ヘビーな発信」をする

ステップ5でライトな発信をしたら、次はヘビーな発信です。
SNS等で「いいね」や「リツイート」が多かったテーマを深堀りし、ブログやYouTubeで発信します。
Twitterは140文字という制限がありますが、ブログやYouTubeにはより多くの情報を詰め込むことができます。
したがって、
「考えの一端」だけでなく、「その考えに至った背景」までを発信することで説得力はより増し、「濃いファン」「濃い同志」も集まりやすくなります。
ここでできた「濃い同志」は、ステップ7以降で活きてきます。
ステップ7.一部作業を「外注化」して仕事量を減らす

ステップ7では、自分がいなくても回る仕組みをつくります。
「外注化」です。
このステップでは「まずは小さな外注化を意識しましょう」と提唱されています。
具体的にいうと、自分が回している仕事の中で、「誰がやっても結果が変わらない仕事を外注してみることをおすすめしています。
たとえば、問合せ対応や入金突き合わせを人に任せます。
ステップ8.自分の仕事をゼロにして事業を「自動化」する

「外注化」の次のステップは「自動化」です。
ステップ7の「外注化」との違いは、次のとおりです。
- 外注化……誰がやっても結果が変わらない「事業の一部分」を人に任せる
- 自動化……「事業そのもの」を人に任せる
自動化の例が、知識共有プラットフォーム「Brain」というWebサービスです。
迫さんはBrainのたちあげにあたり、まずはプロジェクトマネージャーにお金を払って、おおよその作りたい機能、コンセプトを伝えた上で、プロジェクトの進行を任せました。
すると、このプロジェクトマネージャーが、エンジニアやデザイナーに仕事を振っていき、進捗管理もしてくれます。
Brainにおける迫さんの仕事は「プロジェクトマネージャーから進捗報告を聞くこと(週1回、15分)」と「生産物の拡散」に絞られます。
ここで1つ。
自動化でついて回る問題が「人」の問題です。
しかしこの問題はすでにステップ5〜6の発信活動を踏むことで解消できていると言います。
発信活動によって周囲には価値観に共感してくれた濃い同士が集まっている状態なので、妙な「裏切り」に遭う確率は限りなく低くなります。
さらに、価値観が同じ人同士が集まっているので組織内での「人対人」の問題も起きにくくなるということです。
ステップ9.事業を「分散」する

コケた時に総崩れしないよう、事業領域がかぶらないジャンルの事業をやります。
たとえばスキルハックスの事例で言うと、オンラインスクール事業でまずは横展開しました。
プログラミングスクール(SkillHacks)をつくり、軌道に乗ったところで動画編集(MovieHacks)、デザイン(DesignHacks)、アニメーション(AnimationHacks)…というふうにです。
これらオンラインスクール事業が軌道に乗った後は、物販系・美容室・飲食店…と、これまでとは完全に違う業態で事業を広げていきます。
こうすることで、仮に1つの事業が崩れたとしても、その他の事業で引き続き収益を上げることができます。
事業ジャンルが幅広いほど、総崩れの確率を限りなく下げられるのです。
業態は異なるものの「他社より良い商品を他社より安く」というモデルは変わりません。
馴染みのない業界事情を知りたいとき・困ったときは、ステップ5〜6でしっかり発信することにより増えた仲間に力を借りることができます。
ステップ10.余剰資金を「資産運用」する

いよいよ最後のステップ10「資産運用」です!
具体的な数字を挙げると、
資産運用に回した際にお金が増えることが実感できるのは、「資産運用に回す元手が6000万円を超えたあたりから」と考えています。
6,000万円を年利5%が期待できる商品で金融運用すれば、1年あたり手取り240万円(税引き後)。
1ヶ月あたり20万円が不労所得で入ってきます。
仮に投資に失敗したとしても、これまで築き上げた複数の分散された事業から収入があります。
さらにそれがダメになったとしても、自分自身が身につけたスキルで受託することもできるため、安定しながら自由度が高いという状況ができています。
ざっくりかいつまんできましたが、以上が、迫さんの考える「人生攻略ロードマップ」のゴールです。
『人生攻略ロードマップ』まとめ!
本記事での要約はここ(第2章)まで!
続く第3章では、モチベーションを高めお金持ちループに入る流れが紹介されています。
「第2章までで人生攻略のやり方はわかったけれど、モチベーションが続かなそう…」という方へ、モチベーションを保つ有効な方法が紹介されています!
これから「個」で戦う力、「個」の戦略がますます求められます。
「何か始めなくちゃと思ってるんだけど、何から始めたらいいかわからない…」
そんなモヤモヤを抱えている人や、現在雇用されて働いているけれど将来に不安を感じているという人に届いて欲しいです。
この記事は以上です。