「収入を増やしたい」
「お金とどう付き合えばいいのか」
「生きている間に心の安らぎを得られるか?」
上記のように「お金の不安がある人」に向けて書いています。
生きていく上で、誰しもお金と無縁ではいられません。
「お金さえあれば、人生は今よりもっと良くなる」
そう言う人もいます。
その一方で、十分にお金を持っているように見えても、いつも不安そうな人もいます。
お金に対する不安を減らし、幸せで充実した人生を築くために、私たちは何をしたらいいのか?
答えは、ベストセラー作家・本田健さんの著書『一瞬で人生を変えるお金の秘密 happy money』の中にあります!
それは、笑っているお金=Happy Moneyを増やし、心から感謝して生きることです。
感謝でいっぱいの心は、どんな荒波も乗り越えられる力を生み出します。
本記事を読めば、お金の不安の正体が分かり、幸せな人生の築き方が分かります。
この本は、自己啓発書のベストセラー作家・本田健さん初の英語で書き下ろしたものです。
- 経営コンサルト、投資家を経て、29歳で育児セミリタイヤ生活をスタート
- 4年の育児生活中に執筆活動をスタート
- 著書は『ユダヤ人大富豪の教え』『20代にしておきたい17のこと』『大富豪からの手紙』『きっと、よくなる!』など140冊以上、累計発行部数は700万部を突破
『happy money』はそんな本田健さんが構想に20年、慣れない英語での執筆に3年かけた「幸せなお金」の本です。
あなたも『happy money』を読めば、「この世界には、幸せなお金と不幸せなお金がある」ことに気づけ、お金と楽しい関係を持つきっかけをつかめます!
- お金にはHappy Money とUnhappy Moneyの2種類がある
- 幸せな小金持ちになるには、健全なお金のIQとお金のEQ両方が求められるが、より重要なのはお金のEQである
- Happy Moneyの流れを手に入れるコツは「あなたには、自分のお金に注入するエネルギーに責任がある」と考え、「心から感謝する」こと
それではさっそく見ていきましょう!
目次
ポイント①お金にはHappy Money とUnhappy Moneyの2種類がある

お金は、私たちが受け取ったり使ったりする時の気持ちによってHappy Money とUnhappy Moneyの2種類に分かれます。
Happy Moneyとは、愛情や思いやりを伴うお金
Happy Moneyとは、愛情や思いやり、友情を伴って流通しているお金です。
たとえば、
10歳の男の子が母の日にお母さんに花を買うようなお金
これはHappy Moneyです。
「お母さんを喜ばせたい」「感謝の気持ちを伝えたい」そういうポジティブなエネルギーを伴っています。
他に、
- 子どもの習い事のために親が貯めたお金
- 経済的に苦労している家族に援助するお金
- 台風や地震など自然災害の被災者へ寄付するお金
- 社会に役立つビジネスや事業へ投資するお金
- 仕事で満足したクライアントから受け取る報酬
こういったものもHappy Moneyです。
一方、Unhappy Moneyとはどういうお金のことでしょう?
Unhappy Moneyとは、不満や怒りを伴うお金
Unhappy Moneyとは、不満や怒り、悲しみ、失望を伴って流通しているお金です。
たとえば、
「高いなあ。できれば払いたくないなあ」としぶしぶ払う家賃、請求書、税金はUnhappy Moneyです。
他に、
- ひどい離婚のあとに払う慰謝料
- 好きな仕事ではないのに辞められない会社から受け取る給料
- クレジットカードの分割払いのお金をいやいや返済する
- 盗んだお金
こういったものがUnhappy Moneyに該当します。
Unhappy Moneyは、人々にストレスを与え、自尊心や優しい心を奪い、時には暴力的にします。
Unhappy Moneyの特徴は、使う時にイライラしたり気分が悪くなったりします。
あなたの財布には、どんなお金が入っていますか?
Happy Moneyでしょうか?Unhappy Moneyでしょうか?半々くらいでしょうか?
ちなみに私はというと、正直Unhappy Moneyのほうが多かったです。
税金や保険料を払う時も「まったく、なんでこんなに高いんだろう。本当にこれが社会に役立ってるのかな?無駄遣いされてるんじゃないのかな?」としぶしぶ払っていましたし、買い物をするときも「別の店ならもっと安かったかも知れない…でも、探すのめんどくさいから、もうここでいいや」と考えながら決済していることがあります。
本書を読んだ私の最初の気づきはまさにこの「自分の財布にはUnhappy Moneyが多い」ということでした!
ここまでで、お金の種類は、使う人の気持ちによって変化することが分かりました。
ポジティブなエネルギーを伴って流通したお金はHappy Money、反対にネガティブなエネルギーを伴って流通したお金はUnhappy Moneyです。
では、Unhappy Moneyの流れを、どうしたらHappy Moneyに変えていけるのでしょう?
それを知るために、お金のIQとEQの基礎を理解するところから始めます。
ポイント②幸せな小金持ちになるにはお金のEQを重視する

本書で本田さんは「お金の知恵は2つの部分から成り立っている」と言います。
「お金のIQ」と「お金のEQ」です。
- お金のIQ(知能指数)……経済に関する知識のこと。投資や税法、一般的なお金の知識を勉強して身につけることができる。
- お金のEQ(心の知能指数)……お金に対する感情に対処するために必要な完成のこと。
お金のIQが高くてMBAを取得するような秀才であっても、お金のEQが低ければ、いずれお金を失う可能性があります。
本田さんは「立派な肩書きを持ち、すごく頭も良いのに、選択を誤って破産する人が世界中にたくさんいるのは、このため」だと語っています。
Happy Moneyの人生を送るためには、健全なお金のIQと健全なお金のEQの両方が必要だということです。
言い換えると、お金を稼ぐことの知的側面と感情的側面を理解できれば、お金とも仲良くできるということです。
具体的に何をすればいいのでしょう?
お金のIQを高める4つの方法
お金のIQでは、どのようにお金を稼ぎ、使い、守り、増やすかを考えます。
方法1.大好きなことをやり才能や資質を人と分かち合う
お金のIQを高める具体的な行動の1つ目は「大好きなことをやり才能や資質を人と分かち合う」です。
「お金を稼ぐ」と聞くと、他人との競争に勝ったり、楽に儲ける方法をイメージするかも知れません。
あるいは、お金を稼ぐためには自分の信念を裏切ったり、他人をコントロールしなければいけないと思うかも知れません。
ですが、著者は「お金を稼ぐということは、自分に正直になり、才能を世界と分かち合うこと」だと言っています。
その結果、どこへ行っても喜びを広めることができるようになり、あなたがもらうお金はクライアントや顧客の純粋な感謝の表れになります。
方法2.倹約せず生き金を使う
お金のIQを高める具体的な行動の2つ目は「倹約せず生き金を使う」です。
お金って、ほとんど手元に無い時には「たくさんあったらいいなあ」「お金があったらこんなことに使うのになあ」と使っている姿をイメージしますが、いざ手に入ったら、つい多めに貯金に回したくなりませんか?
しかし著者の本田さんは「倹約しようなんて考えてはいけません。自分の欲しいものにお金を使ってください」と断言します。
ブリティッシュコロンビア大学の心理学准教授エリザベス・ダンと、ハーバード大学ビジネススクールのマーケティング専門家マイケル・ノートン博士の両名による『「幸せをお金で買う」5つの授業』という本があります。
この本の著者が、いろんな人のお金の使い方を検証した結果、「全体的に見て、その人の価値観に見合うことにお金を使っている人たちが最も幸せそうだ」という結論に至ったそうです。
さらに「モノを集めることに一生懸命になるのではなく、さまざまな経験を積み、今その瞬間を精いっぱい生きている人が、最も自分のお金の使い方に満足している」ということもわかったそうです。
本田さんは「つい貯金する癖がある人は、なぜ、自分がそんなにも倹約したがるのが、探ってみてもいいかもしれません」とアドバイスしてくれます。
「自分がつい貯金してしまうのはなぜか?」
私はこれについてちゃんと考えてみたこともなかったのですが、あらためて考えてみることにしました。
そうすると、大学生の時に高額な買い物をして返済が大変だったことや、両親がお金のことで意思疎通がうまくいかなかったシーンなどを思い出しました。
自分がお金に対して抱いている感情や、なくなることへの漠然とした不安・恐れが過去に起因していることが分かりました。
自分ではニュートラルな姿勢で向き合っていたつもりでしたが、そうでもなかったようです。
皆さんの中にも、もし「倹約は大事だ」「お金はなるべく使いたく無い」と思っている人がいたら、「なぜそう感じているか?」「どんな過去に起因しているのか?」を探ってみると、あらたな気づきがあると思います。
方法3.人との関係を大切にしお金を守る
お金のIQを高める具体的な行動の3つ目は「人との関係を大切にしお金を守る」です。
「つまり、貯金とか倹約のことじゃないの?」と考えますよね。
しかし本田さんは「お金を守る一番の方法は、『人との関係』を大切にすること」だと語っています。
お金を守れない、つまり奪われる理由の1つが、お金を守るためにお金に関する重要な情報を相手に明かさないようにするためです。
たとえば金銭問題で離婚する夫婦のほとんどは、一方がお金に関する秘密を持っていて、それがきっかけで離婚するしかないような夫婦関係になってしまうというわけです。
方法4.お金を価値観や信念と合致させ増やす
お金のIQを高める具体的な行動の4つ目は「人お金を価値観や信念と合致させ増やす」です。
そのためには、自分自身や自分のビジネスにも投資を行う必要があります。
自分が楽しめることにお金を使うので、投資状況が下降しているときや危機のときでも心配にならなくなり、自分が儲かるかどうかはさほど気にならなくなります。
コツコツ投資を続けられるので長期的に見れば利益は得られるし、いずれ市場は転換するからです。
お金のEQを高める4つの方法
お金のEQでは、どのようにしてお金を受け取り、楽しみを味わい、自分で自分を信頼し、分かち合うかを考えます。
方法1.お金をきれいに受け取る
お金のEQを高める具体的な行動の1つ目は「お金をきれいに受け取る」です。
幸せや豊かさを受け取ることに後ろ向きな気持ちがありませんか?
私は、あります。
- 「いまラクをしたら、あとで苦労が待っている」
- 「これで満足してぐうたらになってはいけない」
こんなふうに考えてしまうことがあるのです。
しかし、こういう考え方こそが豊かさを逃し、失敗を招いてしまいます。
「自分自身に受け取るという自由」を与え、自分には生まれつき幸せを受け取る価値があることを理解することです。
「今」目の前にあって、「今」受け取れるものに意識を向けることで、本当の豊かさがわかるようになります。
方法2.お金に感謝して、楽しむ
お金のEQを高める具体的な行動の2つ目は「お金に感謝して、楽しむ」です。
ここでもキーワードは「今」です。
過去の失敗を悔やんだり、これから起こるかもしれない失敗の可能性を心配し過ぎると、今を楽しむことはできません。
- 時間を無駄にしてはいけない。
- 人との競争に勝たなければいけない。
そんな競争・欠乏意識でいると、今この瞬間から切り離されてしまいます。
方法3.お金の流れを信頼する
お金のEQを高める具体的な行動の3つ目は「お金の流れを信頼する」です。
この本曰く、「お金に関するストレスの大きな要因は、お金の流れを信頼していないことから」きているそうです。
私たちは常に、
- お金が足りなくなるのではないか
- 今やっているプロジェクトは時間の無駄なのではないか
といったことを心配しています。
そればかりではありません。
- 新しいことへ挑戦するのが怖い
- 人生が変化することが怖い
- 人からバカにされる恐怖
など、自分自身や未来に対して疑心暗鬼です。
お金持ちはお金持ちだから自信があるわけではありません。自信があるからお金持ちになれたのです。
方法4.お金を分かち合う
お金のEQを高める具体的な行動の4つ目は「お金を分かち合う」です。
お金、時間、才能、資質を気前よく分かち合ったことの結果として、より多くの豊かさが流れ込んでくることになります。
その理由についてこの本では「分かち合いの原理が、自然の法則とつながっているから」と説明しています。
自然界においてすべては互いに結びついていて、一部がうまくいかないと全体のバランスが崩れてしまいます。
逆に、もっとたくさんの人が人生の楽しみを分かち合い、共有するようになれば、世界が抱える問題の多くはすぐに解決するだろうということです。
お金のEQを高めるための5つの原則
ここまでお金のIQとEQを高める方法をそれぞれ見てきましたが、お金のIQよりもEQを重視することが大切です。
お金のEQを高めるときには、5つの原則を思い出します。
- 疑いの気持ちを抱くのは当たり前だということを理解し、対処する準備をする
- 負の感情から逃れようとせず、良い意味で不安を感じる練習をする
- 心配事を抱えている時でも、常により良い未来を信じる
- お金に対する感情を克服し、人の役に立つための計画を考える
- 他人のサポートや愛情を心の底から受け取る
ポイント③「自分のお金に注入するエネルギーに責任がある」と考え、「心から感謝する」こと
お金を現金や数字ではなく「エネルギー」としてとらえてください。
あなたは、「自分のお金に注入するエネルギーに責任がある」と考えます。
あなたが望めば、自分のお金(量)と流れ(スピード)に、エネルギーを注入できます。
積極的にお金にエネルギーを注入するには、「心から感謝する」だけだと著者は伝えます。
感謝の気持ちを示すだけで、Happy Moneyの流れに勢いをつけることができます。
お金の幸せな流れをつくるためにできる10のこと
今すぐできる10の方法を紹介します。
- 自分の信条に合った団体や慈善活動へお金を寄付する
- 十分な資産がある場合は必要な人へお金をあげる
- 友人へ贈り物をする
- 期待されていることに対しプラスαを提供する
- 請求された額より多く払う
- クライアントや上司に贈り物やカードを送る
- お金を受け取ったら素直に喜ぶ
- お金を使う時には相手の幸せを祈る
- 好きな人やお店から買う
- すべてに感謝する!
Happy Moneyへの5つのステップ

本書の締めくくりとして、今日から取り組める5つのステップがまとめられています。
これらのステップを通じて、Happy Moneyの流れに入ることができます。
1.欠乏意識を手放す
「世界にお金は少ししかないから、他人に取られる前に手に入れなければならない」
私たちはこう教え込まれてきました。
「世界には、いろんなものが豊富にある」という意識に切り替えましょう。
2.お金にまつわる心の傷を癒す
あなたのお金に対する態度は、両親から受け継いだものがほとんどです。
そして両親もまた彼らの親や祖父母から受け継ぎました。
受け継いだことを腹立たしく思うのではなく、許しを与え、癒しのプロセスに入りましょう。
私たちが過去の出来事を許したら、現在の幸せへの障害にはならなくなります。
3.自分の才能に気づく
過去を背負うのをやめ、人生の棚卸しをしてみましょう。
自分の才能に気づいたら、その才能を人々と分かち合いましょう。
4.人生を信頼する
自分やまわりの人を信頼できるようになったら、人生は今よりはるかにラクなものになります。
「信頼」と「恐怖」は共存できません。
人生を信頼できれば、悪い出来事が起こったとしても結局それが自分のためになることに気づけます。
ポジティブな出来事であれ、ネガティブな出来事であれ、ひっくるめてすべての出来事が独自の方法で私たちの人生をサポートしてくれているのです。
5.いつも「ありがとう」を言う
人生に感謝している人のほうが人から好かれ、魅力的です。
これはもう説明不要ですよね。
計画した通りにいかない時期があっても、感謝でいっぱいの心はどんな荒波も乗り越えられる力を生み出します。
事あるごとに感謝の気持ちを表し、感謝の気持ちの流れの中で生きていたら、人生は奇跡に満ちたものになります。
『一瞬で人生を変えるお金の秘密 happy money』まとめ
『一瞬で人生を変えるお金の秘密 happy money』についてポイントや実践法をお伝えしてきました。
ここで、再度まとめておきます。
- お金にはHappy Money とUnhappy Moneyの2種類がある
- 幸せな小金持ちになるには、健全なお金のIQとお金のEQ両方が求められるが、より重要なのはお金のEQである
- Happy Moneyの流れを手に入れるコツは「あなたには、自分のお金に注入するエネルギーに責任がある」と考え、「心から感謝する」こと
- 欠乏意識を手放し、いつも感謝の気持ちいっぱいで生きて入れば、Happy Moneyの流れに入ることができ、人生は奇跡に満ちたものになる
この本を通じて、私は、自分の中にお金への偏見や否定的な見方があることに気づくことができました。
ですが、お金の種類や未来は自分で選択できること、Happy Moneyの流れに入るためには「心から感謝するだけ」でいいことを知ることができました。
もし以前の私と同じようにお金への不安や欠乏意識に悩んでいる人は、『一瞬で人生を変えるお金の秘密 happy money』を読んでみてください!